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赤い夕日
今回は実際に文字を使って、『演出』がどういった効果をもたらすのか?体験していただきたいと思います。

まずは最初の画像をご覧ください。いずれも「赤い夕日」という言葉ですが、これらをご覧になってご自身が感じた印象はそれぞれ異なった物だったはずです。例えばこれらがそれぞれ異なるストーリーの映画のタイトルだったとしたらどう感じるでしょうか?

まず上段の①の方はどちらかと言えば子供達が喜びそうなホッコリとした物語を予感されませんでしたか?それに対して②の方ですが、何となくホラータッチの恐ろしい感じのストーリーになりそうだな・・・と頭に思い描いたのではないでしょうか?こんな風に「単に書体を変えただけ」で、ガラリと受け止める時の印象は変わってしまいます。

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それでは次の作例をご覧ください。映画のポスターと言うことで作ってみましたが「戦後アメリカに渡ったある日本人の生涯を追ったドキュメンタリー。主人公は燃えるような夕日をながめては、いつも心を奮い立たせていた。」という内容の説明に違和感を感じるでしょうか?(時間の都合で極端にシンプルな作りになってしまったのは見逃してください・・・)

グラフィックデザインをする場合はまずその伝えたいメッセージの背景を補完するように書体や添える画像を選びます。伝えたいことが明確な場合、そうすることでそのメッセージに合わせた雰囲気(業界用語でいう「Tone & manner(トーン アンド マナー)」)を演出するのです。

なぜそんな演出が必要なのか?といえば、例えば、あなたがホッコリした気分になるための映画を探しているとすれば、最初の例なら①のような可愛らしい雰囲気のタイトルを探すのではないでしょうか?つまりメッセージの受け手(この場合は映画を見る人)に見つけやすい外観を演出することで、選んでもらえる可能性を高めるのが狙いです。

好きな人が出来た時、彼または彼女の目にとまるために、自分自身を演出したこと、ありませんか?
そんな気持ちで言葉を演出して楽しんでみてください♫

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